小学生の頃にミツバチの歌「ぶんぶんぶん」に「る」を入れる替え歌がはやりましてね。
「ぶるん・ぶるん・ぶるん・はるちるがるとるぶるん~♪」と歌詞の語尾などに「る」を入れ込むもの。本家の歌よりも肩に力が入る感じで歌うのと、口がマメらないのとで自然と笑けてくるのですが、そんな私に娘は爆笑です。
我が家で童謡というとこの「ぶんぶんぶん」と「どんぐりころころ」が高い確率で登場します。童謡に疎い主人の最大にして唯一のオハコは瀧廉太郎さんの「春」。娘にとっての童謡は時にどのオモチャよりも強力な泣き止ませのアイテムです。そんなありがたい童謡なのですが、意外と知らないものや歌詞がアヤフヤなものが多いときに役立った「うたえほん」をご紹介します。
我が家のように私も含め、童謡に疎めなパパやプレパパにおすすめです。
童謡☆語り継がれるきれいな日本語
「童謡」ときいて何を思い浮かべますか。「ぞうさん」や「ちょうちょう」などお馴染みな曲も浮かぶのですけど、私は由紀さおりさん・安田祥子さんが歌われる光景も思い浮かぶんですよね。お二人が歌われる「赤とんぼ」など素敵です。大人になって改めて聞くと「きれいな日本語の歌」だなと。国語的な理解を考えるといいますか。歌詞の一節「負われてみたのはいつの日か」なんて、子供のときは漢字の意味さえ理解できてませんでしたし。
「親子で歌いつごう 日本の歌百選」
文化庁と日本PTA全国協議会が募集して選ばれた「親子で歌いつごう 日本の歌百選」というものがあります。2007年に公表されたので少し前のもの。「歌を通じて家族のきずなを確かめるきっかけに」と発案されたもので、全国から葉書やメールで公募されて集計された百選。でも「百選」といいつつ実は101曲。大賞は「浜辺の歌」らしいのですが童謡や唱歌知識に疎い私はYouTubeで検索した次第です(一般常識の範囲なのかな)。101曲にどんなものが含まれているのかみてみると面白くてですね。
「大きな栗の木の下で」なんかは作詞不明のイギリス民謡ですし、「むすんでひらいて」なんかも作詞不明。誰が書いたのかわからないけれど歌い継がれて、あたりまえのように誰もが口ずさめるのってすごいことですよね。
「日本の歌百選」公式サイト:日本コロムビアを参考にご紹介します。
つちだよしはるさん「うたえほん」
そもそもの「童謡」ってなんだろう。というところから、本題の「うたえほん」へ。グランまま社から出版されており、縦18cm×横18cmで少し大きめのハードブック型。わらべうた・童謡が26曲、つちだよしはるさんのかわいいイラストと楽譜付きで描かれている絵本です。くまさんがよく登場して、童謡の内容に沿った動きで楽しませてくれます。楽譜もついているので音階知らずでも大丈夫。シリーズ化されていて他に2冊あります。
子守り歌の練習にもなるし胎教にもいいと思って妊娠中に揃えたものです。で、私は26曲中でちゃんと歌えたのは15曲。主人にいたっては半分以上カスリもしなかったそう。
楽譜・やわらかいタッチの絵
26曲ある中で、娘が一番初めに手を叩いて反応したのが「むすんでひらいて」。イラストも手をパチパチしているのと私自身が手をヒラヒラさせて歌っていただけかもしれませんがね。でも、娘の中で一番響くのは「どんぐりころころ」のようです。ぐずっているときに大きめの声で「どーんぐりころころ、どーんぐりこー」と歌い始めるとハタッと耳をそばだてて泣き止むことが多いです。独特の抑揚やリズムの具合がいいのか、ゴロゴロといった語呂がいいのか。
母心的には胎教にいいと思いずーーーっと歌い続けていた「ゆりかごのうた」でピタリと泣き止んでほしかったのですけどね。
最近は「こいのぼり」も好きです。一応女の子なので「うれしいひなまつり」にも反応して貰いたいのが親心。
こんな感じで自分の好きなページで留めて「うたって」アピール。まだ娘は歌えないのですが、もう少ししたら一緒に熱唱する日がくるのかな、と楽しみです。
まとめ
NHKの「みんなのうた」などでたまにわらべうたなどが流れると独特の言い回しなどが最近の歌にない感じで面白いなと思いながら娘と遊びながら聞いています。今回は「童謡って知ってるようで意外と知らないけど一般的にはどうなのか」気になりながら「うたえほん」をご紹介しました。童謡に詳しい方であれば絵本に頼らずとも諳んじて歌えますけど、私のように疎い方には親子で楽しめて便利なものだと思います。親子で大音量で熱唱する、ひそかに育児疲れの解消にもいいかもしれません。